【敦賀市立看護大学】敦賀市と看護大学生が創造する住民の命を守る災害への備えの支援プロジェクト ~地震~
県内高等教育機関名
敦賀市立看護大学
学部名
看護学部
プロジェクトテーマ(課題)
敦賀市と看護大学生が創造する住民の命を守る災害への備えの支援プロジェクト ~地震~
課題の詳細
2020年度より福井版PBLの支援を受け、敦賀市と美浜町で災害に備えた健康づくりに視点を置いた活動に取り組んでいる。これまで敦賀市2地区を対象に「水害」を想定した要配慮者の命を守る備えとして、地域住民の災害への備えの状況の聞き取り、地域の危険個所などの探索から環境マップ作りを実施した。住民への調査より、水害時の避難行動では、住民の多くは自助の力を備えており、住民の半数は共助の力を備えていることが明らかになった。また,75歳以上の住民の一部は健康障害を抱えているが、共助に関わる話し合いが少ないという課題が抽出された。近年、能登半島地震をはじめ地震災害への危機感が高まっており、原子力発電所立地地域であることからも、地震災害のフェーズを踏まえた地震対策が喫緊の課題となっている。そのため、敦賀市行政及び地区住民との協働と住民ニーズを基に、「敦賀市と看護大学生が創造する住民の命を守る災害への備えの支援」について検討したいと考えた。また、要支援者が支援を受けつつ避難できるような身体づくりや、避難後の二次的な健康障害を防ぐための対策についても併せて検討したいと考える。
行政と協働し、要支援者の避難に向けた課題を解決する提案を行うことで、地域住民が災害発生時の避難や備えについて考える契機となると考える。また、学生においては、学生の考えた提案をもとに、行政的視点および地域住民の生活に根差した視点が加わることで、課題解決に向けた幅広い視野を体験することができると考える。
取り組みたい内容
以下の調査結果をもとに、地域住民や行政と協働で課題解決の具体策を検討し、実効性のある提案を行うことを目指す。
1. 現地視察と環境調査
地域の避難所や避難経路を視察し、バリアフリー状況、避難場所の安全性、支援物資の配置状況などを調査する。災害時に想定されるリスクを洗い出し、改善策を提案する基盤とする。
2. 住民意識調査
地域住民に対して、地震災害・原子力災害への備えに関する意識や行動、課題を把握するためのインタビュー調査を実施する。
3. 既存データの活用
過去の災害に関する統計データや事例研究を活用し、地域での地震災害に対するリスク評価を行う。
協働先に求めるリソース
地震災害などの自然災害、原子力災害に関する防災対策に関する行政の取り組みなどの情報提供および助言をいただきたい。
高等教育機関が提供可能なリソース
過去5年間、福井版PBLの支援を受け敦賀市と美浜町でフィールドワークを行い、地域課題の解決に学生が取り組んできた経験がある。また、本学の応用看護学3分野の一つである救急・災害看護学分野の教員は当該領域での専門知識を持ち教育・研究にあたっている。
コーオプ教育の導入について、当てはまるものをご回答ください。
興味がない